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撮影:富永亜紀子

村川拓也『Pamilya』をめぐるトーク

F/T20『ムーンライト』を東京芸術劇場にて上演する村川拓也。 上演に先駆け、村川の過去作品の中でも近作『Pamilya』に焦点を当てたトークを展開する。トークゲストに『Pamilya』ドラマトゥルクの長津結一郎を迎え、本作をさらに深く掘り下げていく。


『Pamilya(パミリヤ)』
福岡の高齢者福祉施設で働く、フィリピンから来た外国人介護福祉士候補生。彼女が自らの日常を舞台上で再現し、演じる。異国の地で不慣れな環境の中、それでも明るく淡々と仕事をこなす彼女と、高齢により話すことや体を動かすことが思うようにいかなくなった日本人の利用者。「パミリヤ」とはタガログ語で「家族」を意味する。
彼女自身の家族との結びつきも語られるなか、「介護する/される」人間関係の新たな奥行きが浮かび上がる___。

2020年、福岡きびる舞台芸術祭「キビるフェス」にて上演。

演出:村川拓也
ドラマトゥルク:長津結一郎
出演:ジェッサ・ジョイ・アルセナス

視聴方法

F/Tの公式YouTubeチャンネルより配信いたします。

※こちらのプログラムは配信を終了いたしました




登壇者





村川拓也(演出)

演出家、映像作家。映像、演劇、美術など複数の分野を横断しつつ、ドキュメンタリーやフィールドワークの手法を用いた作品を発表する。 介護する/される関係を舞台上で再現する『ツァイトゲーバー』(F/T11公募プログラム)は、HAU(ベルリン)の「Japan Syndrome Art and Politics after Fukushima」(14)を始め国内外で上演を重ねている。16年東アジア文化交流使(文化庁)として中国・上海/北京に滞在。フェスティバル/トーキョーには『言葉』(12)以来の参加となる。 京都芸術大学舞台芸術学科・映画学科非常勤講師。



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長津結一郎 研究者/文化政策・アートマネジメント

博士(学術・東京藝術大学)。障害のある人などの多様な背景を持つ人々の表現活動に着目した研究を行なっている。近年はおもに舞台芸術分野のワークショップや作品創作プロセスで起こっていることへのフィールドワークや分析を軸にして、現場からの視点をもとにした理論構築や社会実装を試みている。著書に『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(九州大学出版会、2018年)など。現在、九州大学大学院芸術工学研究院助教。演劇に関する近年の活動に、村川拓也演出『Pamilya(パミリヤ)』ドラマトゥルク(福岡きびる舞台芸術祭「キビるフェス」2020参加作品)、九州大学ソーシャルアートラボ『「演劇と社会包摂」制作実践講座』講師・コーディネーター、福岡学生演劇祭2020審査員など。







長島 確(F/Tディレクター)

立教大学文学部フランス文学科卒。同大学院在学中、字幕オペレーター、上演台本の翻訳者として演劇に関わるようになる。その後、日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、さまざまな演出家や振付家の作品に参加。近年は演劇の発想やノウハウを劇場外に持ち出すことに興味をもち、アートプロジェクトにも積極的に関わる。2018年度よりF/Tディレクター。東京芸術祭2018より「プランニングチーム」メンバー。東京藝術大学音楽環境創造科特別招聘教授。

企画情報

配信期間 10/25 (Sun) 12:00 - 11/15 (Sun) 23:59
会場 F/T remote(オンライン配信)
参加費 無料
言語 日本語

トーク映像撮影・編集 金光佑実
『Pamilya』映像撮影・編集 仁田原力、とうどう美由紀
協力 (公財)福岡市文化芸術振興財団、西部ガス興商(株)、福岡舞台芸術施設運営共同事業体、(一社)九州地域舞台芸術振興会、なみきスクエアみらいネットワーク、福岡市