『オールウェイズ・カミングホーム』の公開リハーサルに参加しよう

活動内容

F/T19主催プログラム、『オールウェイズ・カミングホーム』のリハーサルに参加し、創作のプロセスを覗いてみませんか?

11月8日(金)に初日を控えている劇場作品『オールウェイズ・カミングホーム』。現代ポーランド演劇の前線を切り拓く若手演出家マグダ・シュペフトさんが、ポーランドと日本両国のスタッフ・キャストを交え、本番に向けて創作を行っています。

当日は観客としてリハーサルに参加し、参加後はリハーサルを観て感じた想いや疑問をアーティストとともに共有していきます。
作品がどのようにして創られていくのか、覗いてみたい方からの参加をお待ちしております。

 

実施概要

日程

11月1日(金) 16:30-18:00

 

会場

横浜市内某所
※お申込みいただいた方にのみ、会場をお知らせいたします。

応募対象

中学生以上
※高校生以下の方でお申込みを希望する場合、緊急連絡先として保護者の氏名と連絡先の記入をお願いいたします。

参加費

無料

注意点

※リハーサルのため、途中演技が止まる可能性や本番とは内容が異なる可能性があります。
※未就学児のご参加はお断りいたします。
※稽古場にはエレベーターがございません。予めご了承ください。
※車椅子等をご利用の方は事前にご相談ください。
※当日の写真撮影・録画・録音などの記録はご遠慮ください。

募集人数

15名程度
※先着順となります。

申込み締切

10月27日(日) 23:59
※定員に達し次第、申込みは終了いたします。

募集は締切ました。

実施レポート

F/TインターンのHSさんが当日の様子をレポートしてくれました!

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広報インターンのHSです。よろしくお願いします。
本日、11月8日から10日までの三日間、東京芸術劇場にて、『オールウェイズ・カミングホーム』が上演されます。 先日、その稽古場にお邪魔させていただき、公開リハーサルを観劇させていただきました。 そこで私自身が思ったことを、報告させていただきます。 ご観劇の参考になればと思います。
【予め】
本公演は、ポーランドの演出家マグダ・シュペフトが、原作者アーシュラ・K・ル・グィンのSF書「オールウェイズ・カミングホーム」を原案とし、劇作したものです。 マグダさんのお考えや今作への思いは、下のURLの記事を読んで頂けると、深くわかるのではないかと思います。
私自身、この記事を読み、とても勉強させていただき、勝手に心酔させてもらっております。 こちらも読んで頂けますと、観劇が面白くなると思います。
https://www.festival-tokyo.jp/media/ft19/magda 「対立多発時代」に非人間的視点から世界に臨む演劇 ―マグダ・シュペフト インタビュー
【リハーサルの感想】
私はSFが好きです。 メディアの形を問わず、惹かれる作品には手を伸ばします。 頭までどっぷり浸かれる作品に出会えると、幸せな充足感に満ちます。
物語が進むにつれて、その世界が大きく拡がると、不思議な実感を得られることがあります。 その体験は爛々としていて、そういったところが、私はSFの醍醐味なのではないかと思っております。
「オールウェイズ・カミングホーム」のリハーサル観劇は、そんな体験を私にさせてくれたと思いました。
テキスト、映像、音楽、俳優。の身体パフォーマンス。他、舞台で起こるすべて。 多様な要素の連関が、私に、「オールウェイズ・カミングホーム」の世界の実在を、体験させてくれました。
その世界の内にいるから触れられるような、色・雰囲気・空気のようなモノを、じんわりと感じました。
私は特に、俳優の身体パフォーマンスに魅せられました。 その時々の私は、読書で例えるなら、一語一語をなぞって読むような集中した意識で、俳優を見ていたと思います。
「あのダンスはなんだろう。あのアクションはなんだろう。」 「俳優たちは、何が見えているのだろう。」 「うわ。来た。」
中には、自分がサスペンス映画の世界に入り込んでいるかのように、まるで心臓を撫でられたり掴まれたりされたかのような緊張を感じる場面がありました。
ダイナミックな俳優たちに刺激された、ゾクゾクした没頭体験でした。 あっという間のリハーサルでした。

【アーティストたちとの話し合い】
リハーサル後、マグダさんは、アーティスト達と観劇者達とで、作品について話し合う時間を設けてくださいました。 リハーサルの観劇者達も、制作を行うコミュニティだと考えてくださり、舞台を観て感じたこと、考えたことを聞いてくださいました。
リハーサルの感動が覚めやらぬ私も、感想を述べ、質問させていただきました。私が質問したことは、物語の内容(テキスト)と演出のことで、「登場人物の名前が変化すること」の意味を伺いました。
マグダさんは、文化人類学の視点から解釈していることを説明してくださいました。

【感想の終わり】
この日に観劇させていただいたリハーサルは、まだまだ制作過程で、実験的なところもあったそうです。 池袋芸術劇場に小屋入りした後、本公演へ向けて空間を完成させていくとのこと。 マグダさんが、東京芸術劇場に出現させる「ユートピア」は、どのような形になるのでしょうか。 リハーサルとはまた別で、でももっと素敵な舞台になると思います。 そのことを想像すると、楽しみでワクワクします。

【Information】
原案本「オールウェイズ・カミングホーム」は、現在amazonで販売されております。 また、本公演の劇場ロビーに、閲覧用として置かせていただいております。 この機会に、小説の世界もお楽しみ頂ければと思います。

こちらにも是非いらしてくださいね!

【文責:広報インターン HS 】