ロゴ・メインビジュアルについて

フェスティバル/トーキョー(以下F/T)は、新しいロゴデザインを発表いたしました。

2009年より開催している当舞台芸術祭は、10年目の2018年よりディレクターが交代し、ディレクター長島確、共同ディレクター河合千佳の下、社会における芸術の新たな可能性を追究しています。

新体制への移行が完了する本年、「人と都市から始まる舞台芸術祭」であるF/Tのコンセプトをより強く発信していくため、アートディレクターにAllright Graphicsの髙田唯氏を迎え、ロゴデザインを一新いたしました。

新ロゴマークは、芳賀あきな氏のイラストレーションを用い、人でしか生み出すことのできない舞台芸術や、人と都市の関係の中で立ち上がる幸福な時間(フェスティバル)を表しています。デザインのフィールドに留まらない多様な活動を通じて、人と都市の新しい関係を表現する髙田唯氏のアートディレクションにより、F/Tのコミュニケーション・デザインを構築していきます。

アートディレクター・メッセージ

F/Tロゴデザインは、ブランドを保つための強固なロゴ作りの方法とはすこし違うアプローチで新たなステージに存在させたいと思い、視野を広げ未来を想像することから思考をスタートさせました。舞台芸術の、その時その場にいなければ感じられないものを表現することに挑戦しようと検討を重ね、その時の身体から生みだされる形、線によって形成することが重要だと考え「何かにしがみつくことのない、動きのある、変化を受け入れられる流動性のあるロゴ」をイラストレーターの芳賀あきなさんと一緒につくりあげました。F/T事務局の方々と話を交わすたびに彼らの柔軟さと意見に助けられ、さらに意味の深いものになったと感じています。

髙田 唯 Yui Takada

アートディレクター、グラフィックデザイナー。1980年生まれ。桑沢デザイン研究所卒。2006年Allright Graphics設立に参加。2007年活版印刷工房Allright Printingを発足。同年PAPIER LABO.にディレクターとして参加。東京造形大学准教授。

モーションロゴ

イラスト:芳賀あきな

今回、フェスティバル/ トーキョーのモーションロゴの制作に携わらせていただきました。あらゆる人と人との境界線を越えていく こと、関わりを知ること、それから心地よくあることを、ロゴとアニメーションの動きで表現しようと取り組みました。みなさんに もそれを感じていただければと思います。

■プロフィール
イラストレーター、グラフィックデザイナー。 1991年生まれ。桑沢デザイン研究所卒業後、デザイン事務所勤務。2019年独立。

音楽:東郷清丸

この度、芳賀あきなさんのモーションロゴと、演目紹介の映像の後ろに流れる音楽をつくらせていただきました。芳賀あきなさんのイラストと、それが動くモーションロゴ、出演される皆さんの資料をみて、今回「からだの速度で」というテーマがありますが、人の体が動くときの生き物としての動くエネルギー、パワーみたいなものを音楽にどう込めていくかなということを考えて音楽を作ってみました。音の方にも注目してみていただければと思います。

■プロフィール
1991年横浜生まれ。幼少期からバスケットボールで培った身体感覚と合唱コンクールの指揮者で養ったカンのようなものをベースに 16歳頃から作曲を始める。 2017年9月、自らの勤めるデザイン/活版印刷を軸とした会社Allright 内に新たにレーベル”Allright Music” を立ち上げ、11月に1st Album「2兆円」リリース。”APPLE VINEGAR AWARD” ノミネート10作品にも選出される。2018年7月、FUJI ROCK FESTIVAL にてROOKIE A GO-GO に出演し、翌年のメインステージ出演をかけた選考の会場投票で1位を獲得。2019年6月、2nd アルバム「Q 曲」をリリース。