プレスリリース

press release

日本・ポーランド国交樹立100周年記念事業
ポーランドの演出家マグダ・シュペフトの新作
『オールウェイズ・カミングホーム』が東京芸術劇場で世界初演
原案はアーシュラ・K・ル=グウィン

未来のユートピアってどんな場所?国境、ジャンルを超えて編まれる劇場体験

●欧州演劇界の若き鬼才マグダ・シュペフトの演出作品が日本初上陸
●原案は『ゲド戦記』でも知られるSF作家アーシュラ・K・ル=グウィン。文化人類学的なアプローチで創作した『オールウェイズ・カミングホーム 』のアイディア・手法をもとに未来のユートピア像を探る。
●日本・ポーランドから集結したクリエイティブチームで 、演劇、インスタレーション、ダンス、ドキュメンタリーの要素などを取り入れたジャンル横断的な創作を行う。

 国際舞台芸術祭フェスティバル/トーキョー19(以下F/T19)は、日本・ポーランド国交樹立100周年記念事業の一環として、マグダ・シュペフトの新作『オールウェイズ・カミングホーム』を、11月8日より東京芸術劇場で、世界初演いたします。

 現代ポーランド演劇の前線を切り拓く若手演出家、マグダ・シュペフトは、今作で日本・ポーランド両国のスタッフ、キャストと共に、劇場に「ユートピア」を出現させることに取り組みます。そのアイデア、手法は、遠い未来にあって、科学技術とは距離を置き、自然との精神的な絆を保ち続ける人類の末裔の文化を、詩や戯曲、歌、地図、習慣に関するレポートなどからなる独自の「民族学的資料」として発表したアーシュラ・K・ル=グウィンの『オールウェイズ・カミングホーム』にもとづきます。

 ドラマトゥルク、俳優、ダンサーに加え、振付家、作曲家、美術家、映像作家といった多彩なつくり手たちが集い、映像、音、振付などを交え探求する理想郷の姿とは―。日本とポーランドでのリサーチを経て深められた人類学的洞察は、どのような空間となって、私たちの前に立ち現れるでしょうか。

“Always Coming Home” by Ursula K. Le Guin Used by permission of Curtis Brown, Ltd. Copyright © 1985 All Rights reserved.

 

【『オールウェイズ・カミングホーム』公演概要】

●日時:11/8 (Fri) 19:00 、 11/9 (Sat) 15:00、 11/10 (Sun) 13:00
●会場: 東京芸術劇場 シアターイースト
●上演時間: 90分(予定)  
●上演言語:日本語・英語・ポーランド語上演(日本語・英語字幕)

アーティスト・プロフィール

■マグダ・シュペフト

演出家1990年ポーランド生まれ。ヴロツワフ大学でジャーナリズムとソーシャル・コミュニケーションを学んだ後、クラクフ国立演劇大学に入学、演出活動を開始。映像やドキュメンタリー、ビジュアルアート、ダンスの要素を取り入れるなど、従来の演劇の枠組みを問う作品づくりを行う。代表作に『私を愛したイルカ』(14)、『シューベルト。12人の演奏家によるロマンティックな第一弦楽四重奏(16)、『捨てなかったもの』(19)。「SeMA Biennale Mediacity Seoul 2016」(16/ソウル市立美術館)、個展に「超・いま・ここ」(17/CALM & PUNK GALLERY)など。