• 2014年11月30日
    フェスティバル/トーキョー14は閉幕いたしました。たくさんの方にご来場いただき、心より御礼申し上げます。

ghosts-2-0

ゴースト 2.0 〜イプセン「幽霊」より

date

11月22日(土)~11月24日(月・祝)

venue

東京芸術劇場 シアターイースト

ticket

自由席(整理番号つき)
2,500円(当日+500円)

schedule

11/22(土)17:00
11/23(日)17:00★
11/24(月・祝)13:00

★ワン・チョン+佐藤信(劇作家、演出家/座・高円寺芸術監督)による、ポスト・パフォーマンストークあり
※受付開始は開演1時間前、開場は30分前。

上演時間 70分(予定)
中国語上演 日本語字幕

中国実験演劇の新世代が斬り込む、イプセン、社会、人間

 
 1960年代のプロパガンダ映画を下敷きに、ジョイントマットと拡声器、俳優の身体のみで、戦争の本質を描き出した『地雷戦 2.0』で、昨年のF/Tアワードを受賞した薪伝実験劇団。マルチメディアパフォーマンスやドキュメンタリー演劇の上演に加え、主宰のワン・チョンは欧米の先駆的な戯曲や演劇書、劇評の翻訳も手がけるなど、その存在はまさに中国実験演劇の牽引者と呼ぶことができる。
 アワード受賞記念となる本公演で彼らが挑むのは、近代社会が求める家族像や道徳観の崩壊を描いたイプセンの問題作『幽霊』。舞台上の演技と、その様子をリアルタイムに編集した映像を同時進行させる手法が浮かび上がらせる「人間」、その正体とは——。

 

当日パンフレットはこちらから

推薦コメント from 小沢剛

彼らは、活動拠点の中国で上演不可の憂き目にあった。なぜなら上演前には戯曲の検閲が義務づけられていて、許可が下りなかったためだ。とはいえ、他の数多くの作品は中国の社会情勢を反映した作品なのに国内で上演されている。それは、自分の言いたいことを言いながら当局の目をかすめるしたたかな工夫が各所に盛り込まれているのではないだろうか?

世界の歴史を見ると自由に表現できない時代など珍しくも無い。

どんな時代になっても彼らのようにしたたかに検閲を通り抜ける表現力と知恵とユーモアでサヴァイヴしつづけるべきだ。一説によると言いたいことも言えない時代はすぐそこまで来ている。そんな時代の私たちのために今、目撃しておくべきだ。

小沢剛(美術家)

まなびのアトリエ:
【上映会】
11/22(土) 13:00~/11/23(日) 15:00~ 薪伝実験劇団『地雷戦 2.0』(作・演出:ワン・チョン)
【クリティークトーク】
11/22(土) 19:00~ 『ゴースト 2.0 ~イプセン「幽霊」より』をより楽しむために

【上映会】11/22(土) 13:00~/11/23(日) 15:00~
薪伝実験劇団『地雷戦 2.0』(作・演出:ワン・チョン)

1962年に中国で製作された、抗日プロパガンダ映画「地雷戦」を題材にした本作。銃や地雷に見立てた拡声器と、領土を象徴するジョイントマットを舞台に、世界各地で起こる紛争や、その根底にある欲望や畏れをユーモラスに描く。作中ではユングの著作や玉音放送まで、さまざまなテキストが引用され、異なる側面から戦争の本質を提示する試みとして創作された。 演出のワン・チョンは本作で昨年のF/Tアワードを受賞。F/T14に招聘され、『ゴースト 2.0 ~イプセン「幽霊」より』を上演する。

 

日時:11月22日(土) 13:00~/11月23日(日) 15:00~

上映時間:60分

入場:無料(予約優先)

映像提供:フェスティバル/トーキョー

 

ご予約はこちらから

 

 

【クリティークトーク】11/22(土) 19:00~
『ゴースト 2.0 ~イプセン「幽霊」より』をより楽しむために

昨年の公募プログラムでF/Tアワードを受賞した薪伝実験劇団。マルチメディアパフォーマンスやドキュメンタリー演劇の上演に加え、主宰のワン・チョンは欧米の先駆的な戯曲や演劇書、劇評の翻訳も手がけるなど、その存在はまさに中国実験演劇の牽引者と呼ぶことができる。F/T14で彼らが挑むのは、近代社会が求める家族像や道徳観の崩壊を描いたイプセンの問題作『幽霊』である。

 

今回のトークでは、梅山いつき氏を招き、薪伝実験劇団『ゴースト 2.0 ?イプセン「幽霊」より』について、現代演劇論の視点から、ざっくばらんに考察し、上演の意義を検証する。イプセンや中国演劇について予備知識がない観客にも、カジュアルな雰囲気の中でトークを楽しみながら、作品への新たな発見や理解を深める機会となるだろう。

 

日時:2014年11月22日(土) 19:00~

入場:入場無料(予約優先)

 

登壇者プロフィール

梅山いつき(早稲田大学坪内博士記念演劇博物館・助教)

 

1981年、新潟県生まれ。東京学芸大学卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。2008年から2011年まで、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館の助手をつとめ、太田省吾展、第三エロチカ展等、現代演劇に関する企画展を手がけた。アングラ演劇のポスター。機関紙誌をめぐる研究や、野外演劇集団にスポットを当てたフィールドワークを展開している。著書に『アングラ演劇論』(作品社、AICT演劇評論賞受賞)、『60年代演劇再考』(岡室美奈子との共編著、水声社)。

 

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シンポジウム「アートにおける多様性をめぐって」――テーマ3:中国・北京――同時代の小劇場演劇シーン

パネリスト: タオ・チンメイ、スン・シャオシン
司会: 小山ひとみ
日時: 11月24日(月・祝) 16:00-18:00
会場: 東京芸術劇場 シアターウエスト
料金: 500円(予約優先、当日共通)

 

昨年、中国の小劇場にフォーカスした本をそれぞれ出版した2名の演劇批評家がいる。雑誌 『Beijing Culture Review』の副編集長も務めるタオ・チンメイは、著書『小劇場三十年 (1982−2012)』(《当代小剧场三十年(1982-2012)》,”A Thirty-year Review of Experiment Theatre in China: 1982-2012”)のなかで、80年代から近年までの中国における 「小劇場」の流れを学術と市場の側面から俯瞰した。80年代の「小劇場」の動き、80年代末か ら90年代に新たに生まれた実験演劇の動き、2000年以降の民間の投資による「小劇場」の動き 、2007年にスタートした北京フリンジフェスティバルが生んだ若手の演出家の存在などを紹介 している。20代の批評家スン・シャオシンは、著書『Re-Theatre インディペンデント演劇の 都市地図』(《再剧场-独立戏剧的城市地图》,” Re-Theatre: The Independent Theatre Cities Map”)で、北京、上海、広州の小劇場やインディペンデントで活動する劇団、評論家 などを総括的に紹介。劇場のディレクターや演出家、評論家を学術的に紹介するだけでなく、 劇場の建築デザイン図、舞台や照明の図面、脚本、演出家のメモなどを掲載することで、読者 にインディペンデントで活躍する演劇人のリアルな姿を見せる。本シンポジウムでは2人の著 書の内容を足がかりに、中国・北京の同時代演劇の最先端、そして検閲や制度上の問題などリ アルな演劇事情に迫る。これまでなかなか知ることのできなかった北京の小劇場演劇、インデ ィペントの演劇シーンを知る貴重な機会となるだろう。

パネリストプロフィール

 

タオ・チンメイ【中国】

中国社会科学院副研究員、雑誌『Beijing Culture Review』副編 集長、演劇評論家

1974年生まれ。北京師範大学で中国語学部を専攻し博士号 を修めたあと、2000年より中国社会科学院(中国の哲学及び社会科学研究の最高学術気候であ り、総合的な研究センター。中国政府のシンクタンクとして大きな影響力をもつ)に所属。 2009年から2010年まで、コロンビア大学東アジア研究所にて訪問学者として所属。著書に『刹 那の中で―頼声川の舞台芸術』(2003年)、『小劇場三十年(1982−2012)』(2013年)があ る。

 

スン・シャオシン【中国】

評論家、劇作家、演出家、 天津音楽学院講師

1986年生まれ。北京の中央戯劇学院で劇文学の学士を取得 後、現在、天津音楽学院演劇映像学部で講師を務めながら中国演劇史と理論を修士課程にて研 究している。Golde Hedgehog大学演劇フェスティバル、北京フリンジフェスティバル、北京南 鑼鼓巷演劇フェスティバル、烏鎮演劇フェスティバル、上海外灘美術館の展示『From Gesture to Language』、香港のSmall Theatre Big Drama Asia Dialogue、TPAM in Yokohama 2014な どに招聘されている。著書に『Re-Theatre インディペンデント演劇の都市地図』(2013年) がある。

 

アーティスト・プロフィール

09_artist01©Zhou Jing

ワン・チョン

劇作家、演出家、薪伝実験劇団主宰

1982年北京生まれ。北京大学で経済と法律を学び、ハワイ大学で演劇を研究し修士号を取得。2008年北京にて薪伝実験劇団を設立。マルチメディアパフォーマンスやドキュメンタリー演劇を創作、中国の実験演劇界を牽引している。アジア各地やヨーロッパで公演を行うなど、国外でも精力的に活動。2012年には利賀村で開催されたアジア演出家フェスティバルにも参加。戯曲や書籍、劇評の翻訳なども行っている。2013年、F/T公募プログラムに参加し『地雷戦 2.0』で「F/T アワード」を受賞。

キャスト・スタッフ

演出:

ワン・チョン

出演:

リー・ヨウ、リー・ジアロン、リー・ボーリン、ワン・シアオホアン、トン・モン

演出助手:

ディン・イー

照明:

リウ・シューチャン

音響:

ヤン・ファン

音楽:

タン・ジュリアン

制作:

チェン・ジョン

東京公演スタッフ
技術監督:

寅川英司

技術監督アシスタント:

加藤由紀子

舞台監督:

倉科史典

演出部:

野島結

照明コーディネート:

佐々木真喜子(株式会社ファクター)

音響コーディネート:

相川 晶(有限会社サウンドウィーズ)

字幕:

上野詩織 (舞台字幕/映像まくうち)

字幕補佐:

小山ひとみ

通訳:

石井園子(英語)、小山ひとみ(中国語)

制作:

喜友名織江、砂川史織

制作補佐・翻訳:

小山ひとみ

後援:

ノルウェー王国大使館

製作:

薪伝実験劇団

主催:

フェスティバル/トーキョー

マップ

東京芸術劇場

東京都豊島区西池袋1-8-1

TEL. 03-5391-2111(代)

 

JR、東京メトロ、東武東上線、西武池袋線「池袋駅」。

西口より徒歩2分(「池袋駅」2b出口と直結)

google mapで見る

チケット購入

一般前売開始:2014年9月28日(日)10:00より

先行割引販売:2014年9月20日(土)10:00~27日(土)19:00

8日間限定で、一般前売料金から30%OFF

 

料金:一般前売 自由席(整理番号つき) 2,500円(当日+500円)

一般前売 2500円
先行割引 1750円
ペア 2250円
5演目セット 2000円
3演目セット 2125円
学生 ※当日券共通。当日受付で要学生証提示 1600円
高校生 ※当日券共通。当日受付で要学生証または年齢確認可能な証明書の提示 1000円

取扱:

F/Tチケットセンター

東京芸術劇場ボックスオフィス、チケットぴあ[Pコード:560-983]、カンフェティ

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