「雲。家。」の映像撮影現場へ!

Port Bの「雲。家。」の舞台上で写し出される映像撮影の現場にお邪魔してきました!
「雲。家。」は、原作はドイツのノーベル賞作家イェリネクによるもので、フェスティバル・トーキョーで同時上映される日本の戦後と "いま" をたどる "時のツアー"『サンシャイン63』と対を成す作品です。

◎上映情報はこちら
日程:2009年3月4日(水)〜7日(日)
会場:にしすがも創造舎
作:エルフリーデ・イェリネク 
翻訳:林立騎
構成・演出:高山明 

この日は、「雲。家。」の舞台上で流れる〈コロス〉―すなわち、古典ギリシア劇でいうところの劇の背景や要約を伝える合唱隊―の詩の朗読の撮影が行われました。場所は西巣鴨のにしすがも創造舎。
「雲。家。」のコロスはなんと50人!!
かなり急な勾配の劇場に配された椅子にこの日のコロスの方々が座っていらっしゃいました。皆さん白いシャツと黒のボトムを身に纏っています。薄暗い劇場の中で、50人の方々の白いシャツは浮かび上がるように見えました。
50人の方々は全て日本語を母語とする人たち。
日本語が母語だという以外、見た目には共通点がありません。性別も、年齢も本当にさまざま。

合図に合わせて皆さん、同じ速度で、同じ一篇の詩を朗読します。文語調の力強い詩です。


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現場に漂う空気は静謐で、そこに響く朗読の声は、空間の底を流れる荘厳な音楽のように聞こえました。

今日撮影された映像は、実際の「雲。家。」の舞台で、どのような演出効果を見せるのでしょう。
是非とも実際の舞台も見てみたい!!と思ったのでした。