新ディレクターの就任を発表しました

フェスティバル/トーキョーのディレクターに長島確
共同ディレクターに河合千佳が就任

 

フェスティバル/トーキョー実行委員会(名誉実行委員長:高野之夫 豊島区長、実行委員長:福地茂雄)は、フェスティバル/トーキョー(以下F/T)の新ディレクターに長島確が就任することを発表いたしました。
F/Tは2009年の開始以降、東京で開催される国内最大規模の国際舞台芸術祭として、日本のみならずアジアの同時代の舞台芸術を牽引してきました。今後もF/Tは新ディレクターの長島確、共同ディレクター河合千佳の下、舞台芸術の多角的な魅力を発信し、東京や日本の文化・芸術の発展に貢献していきます。
なお、今秋のフェスティバル/トーキョー18の開催概要については、5月に発表予定です。

 




■メッセージ

この10年にわたって演劇・ダンス・アートの現在を牽引してきた国際舞台芸術祭フェスティバル/トーキョー(F/T)のディレクターを引き継ぎます。演劇やダンスは作り手も観客も同じ時間に同じ場所にいなければ成立しません。そんな面倒なメディアが、この巨大な速度と過密の都市・東京を基点に、いまあらためてどんな機能を果たせるのかに興味があります。
F/Tはこれまで、アートの重要な役割のひとつとして、政治や経済の主流とは別のチャンネル、別のドアを開くことに注力してきました。それはすなわち、新しい交点や接点を生み出すことであり、現実社会のなかに、もうひとつの〈居場所〉を出現させることでもあります。
今年2018年度は移行期として、現ディレクター市村作知雄氏のプログラムを引き継ぎつつ、次年度以降へ向けて、共同ディレクターとなる河合千佳氏とともに、新しい世代のためのフェスティバルを目指していきます。

 


■プロフィール

長島確(ながしま・かく)

1969年東京生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒。大学院在学中、ベケットの後期散文作品を研究・翻訳するかたわら、字幕オペレーター、上演台本の翻訳者として演劇に関わるようになる。その後、日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、さまざまな演出家や振付家の作品に参加。近年は演劇の発想やノウハウを劇場外に持ち出すことに興味をもち、アートプロジェクトにも積極的に関わる。
参加した主な劇場作品に『アトミック・サバイバー』(阿部初美演出、TIF2007)、『4.48 サイコシス』(飴屋法水演出、F/T09秋)、『フィガロの結婚』(菅尾友演出、日生オペラ2012)、『効率学のススメ』(新国立劇場、ジョン・マグラー演出)、『DOUBLE TOMORROW』(ファビアン・プリオヴィル演出、演劇集団円)ほか。主な劇場外での作品・プロジェクトに「アトレウス家」シリーズ、『長島確のつくりかた研究所』(ともに東京アートポイント計画)、「ザ・ワールド」(大橋可也&ダンサーズ)、『←(やじるし)』(さいたまトリエンナーレ2016)など。
東京芸術祭2018より「プランニングチーム」メンバー、東京藝術大学音楽環境創造科特別招聘教授。


 

■F/Tのあゆみ

NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)が2002年から開催してきた東京国際芸術祭(TIF)を、2009年に行政機関等との連携の下、「フェスティバル/トーキョー」と名称を変え、新たなフェスティバルとしてスタート。第1回は春、2回目以降は秋に開催されている。国内外のオリジナルな作品創作と上演、公共空間でのパフォーマンス、観客参加型演劇などを積極的にラインナップ。2009年~2013年は相馬千秋がプログラム・ディレクターを担当し、2014年から市村作知雄がディレクターズ・コミッティ代表に就任(2016年からはディレクター)。

 

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