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本プログラムについて

「演劇/大学09春」では、注目すべきケースとして4つの大学をとりあげ、それぞれの大学の特色をもっとも色濃く反映した作品を招聘し、集中的に上演する。 また同時に、フォーラム『大学が育てる演劇の未来』を開催し、上演大学に2大学を加えた計6大学をメインパネルに迎え、さらに教育現場に関わっているアーティストやプロデューサー、研究者らにも参加を呼びかけ、活発な議論と交流の場をつくりだす。

①大学によるプレゼンテーション

各大学の取り組みの具体的な成果は、作品の上演によって表される。その一方、フォーラムでは、メインパネルの各大学の指導教員によって、上演作品の生み出された経緯、授業の形態やカリキュラムの仕組み、それを支える学科の理念、思想、哲学が語られる。 「演劇/大学」では作品の完成度だけを問わず、むしろ、いま進行しつつあるプロセス、積み重ねられるコミュニケーション、そして未来形で語られる成果にこそ焦点を当てていきたい。

②演劇教育の未来を考える

ごく一部の大学を例外として、これまで主に劇団や小劇場の世界が担ってきた演劇教育――次世代の育成、さまざまな知識や技術の継承が、潤 沢な予算と設備をもつ大学を拠点とするとき、どんな未来が拓けてくるのか。各大学が個々に模索しているユニークな取り組みが一堂に会するとき、どんな課題 と希望が見えてくるのか。浮かび上がってくる多種多様なトピックは、未来の演劇創造のありかたを考える、きわめて刺激的な材料となるはずである。

③学生たちにとっても有益な交流と刺激の場に

「演劇/大学」に参加する学生は、他大学の上演作品をすべて観劇し、またフォーラムにも参加することになっている。同世代の学生が、さま ざまなアプローチで舞台芸術に取り組み、その成果をお互いに交換するとき、何を感じ、何を思うのか。参加する学生、また観客として来場する同世代の学生ら にとっても、自身と演劇、それぞれの未来について考える、大きなきっかけの場となるだろう。