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本プログラムについて

演出ノート

時代のリアリティを共有する言葉や、手にとって確認することのできるものに感じる満足をさかのぼる。
僕らの根源にあるのは全くリアリティのない意識の牢獄にとらわれた、声なきもの、言葉をもたないもの。
その欲望をねじ曲げて、言葉を作り上げることもできるし、突拍子もないことをおっぱじめることもできる。
言葉も体も持たないが故に今ここで起こっている世界を感じることのできないものたちの代わりに、
強く、強く、感じること。この場にいないすべての人にも見えるくらい、聞こえるくらい。
震災後、多くのアーティストが、試されている、と感じたはず。作品の力を、有効性を再確認した。
無力を感じ、無力に酔った。"試されている"。
貧乏、年齢、怪我、病気、就職、結婚、出産、介護。創作活動と、それにより生じるメリット、デメリット。
明日のことを考える。将来を考える。老後を考える。
現在を見据え、可能性を検証し、計画を立てる。
子供のころの夢と現実を較べる。これから出来ること、出来ないことをより分ける。
最悪の状況を想定して備える。死んでしまった人に向けて専門性を提示して承認を得る。
これから生まれてくる人に向けて役割を発明しプレゼンする。

捩子ぴじん