まちなかパフォーマンスシリーズ
F/Tによるあらたな試みが2016年の池袋東口から始まる――ジャンルの異なる4つの演目を劇場外の空間で上演

チェルフィッチュ 『あなたが彼女にしてあげられることは何もない』
作・演出: 岡田利規
12月2日 (金)~12月5日 (月)
会場南池袋公園内 Racines FARM to PARK
日程12/2(金) 17:30 / 20:00
12/3(土) 17:30 / 20:00
12/4(日) 17:30 / 20:00
12/5(月) 17:30 / 20:00
受付開始は開演の1時間前、開場は15分前

※野外上演。雨天決行、荒天中止
上演時間約30分(予定)
言語日本語・英語上演(予定)
一般前売自由席(整理番号つき) ¥2,000 (当日+500円)
先行割引¥1,400
5演目セット¥1,600
3演目セット¥1,700
学生 ※当日券共通。当日受付で要学生証提¥1,300
高校生以下
※当日券共通。当日受付で要学生証または年齢確認可能な証明書の提示
¥1,000
※カフェでの上演につき、全ての公演にドリンクが付きます


spac Pamphlet当日パンフレット(PDF)



呟かれる天地創造、コーヒーカップに見る世界

 友人や家族との食事や会話を楽しむ人、本やスマートフォンを手に過ごす人……営業中のカフェで繰り広げられる、いつもの風景。その片隅で一人の女が何事か呟き続けている。コーヒーカップやグラスを「世界」に見立てつつ語られるのは、天地創造、歴史の正当性をめぐる物語。柔らかに磨かれた言葉と淡々とした語りは、都市の日常に小さな裂け目を生み、世界、歴史を引き寄せる。


フォトギャラリー

演出ノート

このパフォーマンスは、都市の中に建つ営業中のコーヒーショップの店内で行われることが想定されている。店内には普通に客がいて各々がおしゃべり、液晶画面、読書などに興じている——
都市は常に火種を抱えている、たとえその周囲は現在とても平穏に見え、物騒なことなどなにひとつここで起こりそうになく思えても。そうした想像力をわたしたちは近年、否が応でも持たざるを得なくなっているのではないか。
はからずもこの作品は、そのようなたぐいの想像力にはたらきかけるものになった。

岡田利規

アーティスト

There is Nothing You Can Do for Her1

チェルフィッチュ

岡田利規が全作品の脚本と演出を務める演劇カンパニーとして1997年に設立。独特な言葉と身体の関係性を用いた手法が評価され、現代を代表する演劇カンパニーとして国内外で高い注目を集める。2007年『三月の5日間』(第49回岸田國士戯曲賞受賞作品)にて国外進出を果たして以降、世界70都市での上演歴を持つ。近年は、海外のフェスティバルによる委託作品製作の機会も増えており、活動の幅をさらに広げている。


There is Nothing You Can Do for Her2

岡田利規

演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰

73年横浜生まれ、熊本在住。活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。主な受賞歴は、『三月の5日間』にて第 49 回岸田國士戯曲賞、小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』にて第2回大江健三郎賞。主な著書に『遡行 変形していくための演劇論』、『現在地』(ともに河出書房新社)などがある。15年初の子どものためのお芝居KAATキッズプログラム『わかったさんのクッキー』の台本・演出を担当。16年よりドイツ有数の公立劇場のレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務める。

キャスト・スタッフ

作・演出岡田利規
出演稲継美保
映像須藤崇規
衣裳藤谷香子 (FAIFAI)
翻訳アヤ・オガワ
制作中村茜、黄木多美子、兵藤茉衣、河村美帆香、水野恵美(プリコグ)、松宮俊文(フェスティバル/トーキョー)
インターン島田茉依、松村珠美、吉原啓介
フロント運営横井貴子
製作チェルフィッチュ
企画・制作プリコグ
特別協力Racines FARM to PARK
協力カサコ、急な坂スタジオ
初演おおいたトイレンナーレ 2015
主催フェスティバル /トーキョー

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2016.9.6 プログラム内容の詳細と、タイムスケジュール等を発表いたしました。