• 2014年11月30日
    フェスティバル/トーキョー14は閉幕いたしました。たくさんの方にご来場いただき、心より御礼申し上げます。

rashomon-yabunonaka_main

羅生門|藪の中

date

11月5日(水)~11月9日(日)

venue

あうるすぽっと

ticket

自由席(整理番号つき) 3,500円(当日+500円)

schedule

11/5(水)19:30
11/6(木)19:30★
11/7(金)19:30★
11/8(土)☆15:00
11/9(日)15:00

★ポスト・パフォーマンストークあり
11/6(木)19:30の回 ジョージ・イブラヒム+坂田ゆかり+出演者
11/7(金)19:30の回 目(美術)

☆14:00よりロビーにてプレ・パフォーマンストーク
11/8(土)15:00の回 岡真理(現代アラブ文学研究者、京都大学大学院人間・環境学研究科教授)

※受付開始は開演1時間前、開場は30分前。

アラビア語上演 日本語字幕
上演時間 80分

「真実」はどこにあるのか。パレスチナ+日本で探す、芥川の“核”

 
 紛争が日常化したパレスチナの現実を強烈なユーモアとアイロニーに昇華した作品で、国際的な注目を集めるアルカサバ・シアター。そのディレクターをつとめるジョージ・イブラヒムと、若手演出家・坂田ゆかりがタッグを組み、芥川龍之介の『羅生門』『藪の中』、および黒澤明による映画版をもとに書かれた戯曲『Rashomon』(アラビア語版)を題材にした新作に挑む。
 出演するのはパレスチナの俳優たち。同地と東京とでそれぞれ予定されている滞在制作の時間は、ひとつの出来事を複数の視点から描き、その「真実」や「正義」の曖昧さを暴いた原作の核を捉えつつ、いっそう現代的で、リアルな眼差しを持つものとなるだろう。    

当日パンフレットはこちらから

まなびのアトリエ:上映会
11/4(火) 19:00~ 『アライブ・フロム・パレスチナ―占領下の物語―』
11/9(日) 18:00~ ガザ 「和平合意」はなぜ崩壊したのか
(土井敏邦・ドキュメンタリー『届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと』vol.1 監督:土井敏邦)

11/4(火) 19:00~
アルカサバ・シアター『アライブ・フロム・パレスチナ―占領下の物語―』
(考案:アルカサバ・シアター/芸術監督:ジョージ・イブラヒム/演出:ニザール・ズビ)

アライブ・フロム・パレスチナ
c石川純

うず高く積み上げられた新聞紙の山。静かに響くサティの調べ。 難民、爆撃、検問所、インティファーダ…非日常が日常となってしまった占領下の現実を、強烈なユーモアとアイロニーで笑い飛ばす痛快な舞台。 6人のパレスチナ人たちが次々に、パレスチナの「(非)日常」-家族のこと、少年の夢、恋人との時間・・・を語り始める彼らの目の奥に映るのは、毎日の生活で目にしてきたパレスチナの事実。政治的なメッセージを排除し、パレスチナに生きる生身の人間としての存在を、繊細にそして力強く世界に発信する。マスメディアからは伝えられない、そのリアリティに、世界中が笑い、涙した、アルカサバシアターの傑作。2004年2月シアタートラム、2011年2月川崎市アートセンターアルテリオ小劇場で上演。

 

日時:2014年11月4日(火) 19:00~

入場:無料(予約優先)

 

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11/9(日) 18:00~ ガザ 「和平合意」はなぜ崩壊したのか
(土井敏邦・ドキュメンタリー『届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと』vol.1
監督:土井敏邦)


c2009 DOI Toshikuni / SIGLO

1993年9月、パレスチナ側とイスラエル側との「和平合意」直後から、ガザ地区最大の難民キャンプで、貧困の中でも“家族愛”で支え合って生きる家族の姿を6年にわたって記録した。そこには、激動の政治情勢に翻弄され「長年の占領から開放され、念願の独立国家を手にできるのでは」という期待と、その夢が打ち砕かれる現実へのはざまで揺れ動く民衆の心情と生活が克明に映し出される。一方、その「和平」崩壊の背景にあった、イスラエルによる“合法化された占領の現実”、“パレスチナ人の真の解放”へのビジョンを見失ったパレスチナ自治政府の腐敗の実態が浮き彫りにされていく。

 

日時:2014年11月9日(日) 18:00~

入場:無料(予約不要)

 

監督プロフィール
土井敏邦(フリージャーナリスト)

1953年、佐賀県生まれ。1985年よりパレスチナ・イスラエルの問題にかかわる。17年間にわたって映像による取材を続け、「パレスチナ記録の会」とともに、2009年、『届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと』全4部作を完成させる。ドキュメンタリー映像『ファルージャ 2004年4月』のほか、NHKや民放で数多くのドキュメンタリー番組も手掛けている。

 

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F/TBooks アーティスト選書

アーティストによる選書や上演作品に関連した書籍をご紹介するF/T Books
フェスティバル期間中、リブロ池袋本店 西武池袋本店書籍館2F 芸術書コーナーで、「F/T14上演作品やこれまでのクリエーションに影響を与えた本」をテーマにしたアーティスト選書を推薦コメントとともにご紹介しています。ご観劇で池袋にお越しの際には、ぜひリブロ池袋本店でお手にとってご覧ください!
※タイトルによっては絶版などで取扱いがない場合がございます。取扱い状況は店頭やWEBでご確認ください。

 

また、F/TBooksのご購入に限らず、リブロ池袋本店のレシートを東京芸術劇場1FのF/T14インフォメーションブースにお持ちいただくと、メインビジュアルでラッピングしたオリジナルカイロをプレゼントいたします。ぜひこちらもご利用ください!

 

 

坂田ゆかり(演出)

詩集 壁に描く マフムード・ダルウィーシュ

詩集 壁に描く /マフムード・ダルウィーシュ(訳:四方田犬彦)

推薦コメント

パレスチナの国民的詩人マフムード・ダルウィーシュによる、現在のところ唯一の日本語版アンソロジーです。美しいアラブの情景と愛の詩の端々に占領の現実が滲み、彼の詩的言語の中には死者が多く登場します。歴史の足跡の上に今を生きるアイデンティティーが力強く響くダルウィーシュの詩は、パレスチナ人に熱烈に愛されるばかりでなく、海を越え、日本の読者の胸にも不思議な郷愁とともに迫ってきます。

ISBN:978-4879956835 / 書肆山田 / 2700円

 

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記憶 物語 岡 真理著

記憶/物語 /岡 真理

推薦コメント

パレスチナと日本の共同制作という課題を前に、岡氏の著作には強く影響を受けました。本書は、<出来事>を外部へ分有することの不可能性を、アラブ文学の専門家である著者自身の体験を交えながら様々な角度から見つめ、記憶と物語の断絶を思考し続けています。冷徹なまでに明らかな不可能性の自覚は、演劇という物語再構築の営みに新しい挑戦を呼びかけているように感じます。パレスチナ問題の入門者にもおすすめの一冊。

ISBN:978-4000264273 / 岩波書店 / 1728円

 

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ムーたち

ムーたち 1 /榎本俊二
ムーたち 2 /榎本俊二

推薦コメント

仕事に影響を与えた本といえば『ムーたち』です。ある章に出てくる「セカンド自分」(意識の視点を増やすはなれワザ!)は、社会人3年目のとき舞台監督の上司にすすめられ、演出でも実践しています。謎の父ミノルと、何事も素直に吸収する息子ムー夫の親子の絆を中心に、個性豊かな友人たちや、世界の法則を追求し続ける隣人など、ハードな人間関係に巻き起こる数々の遊びの中に、新しいものを産み出す創造の極意が詰まった私の指南書です。

1: ISBN:978-4063725704 / 講談社 / 637円

 

ムーたち 1 ご購入はこちらから

 

2: ISBN:978-4063726398 / 講談社 / 648円

 

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長島 確(ドラマトゥルク)

決定版 新パスタ宝典 ヴィンチェンツォ・ブオナッシージ

決定版 新パスタ宝典 /ヴィンチェンツォ・ブオナッシージ(訳:西村暢夫)

推薦コメント

イタリアのパスタ王が集めた1300種以上のレシピを収める大著が昨年奇跡の復刊。バリエーションの多さは結果でしかなく、この本から学べるのは基本と応用の「考え方」。大げさにいえばパスタ料理を貫く哲学。ゆでたパスタをニンニクとオリーブオイルであえるだけのレシピから始まって、基本とは何か、応用とはどうすることか、ああ、勉強になります。(写真ゼロなのもすごい)

ISBN:978-4835450025 / 復刊ドットコム / 8640円

 

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住まいの手帖 植田実

住まいの手帖 /植田実

推薦コメント

家や建物、「住むことの業」のようなものをめぐるエッセイ集。作家ではない編集者ならではの、「見る」ことや「知る」ことの温度、対象との距離感と興味の広がり。人にも建物にも向く関心のバランス。フェチとドライさ加減。対になる児童文学論『真夜中の庭』も含め、著者の本はどれも捨てがたいけど、これはお守りのような本。ほんと尊敬してます。)

ISBN:978-4622076018 / みすず書房 / 2808円

 

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沈黙を破る 土井敏邦

沈黙を破る /土井敏邦

推薦コメント

パレスチナを追い続けている日本人ジャーナリストが、元イスラエル兵の始めた運動を取材した本。兵役を終えた若者たちが、このままでは自分の内面が/自国が内側から壊れていくという危機感から告白を始める。同名の映像版もすばらしいけど、本書はさらにひとまわり大きなフレームで、過去の戦争における日本の加害・被害の問題も扱っている。とても考えさせられます。

ISBN:978-4000238496 / 岩波書店 / 2484円

 

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目/南川、荒神(美術)

イカの哲学 中沢新一・波多野一郎

イカの哲学 /中沢新一、波多野一郎

推薦コメント

特攻隊の生き残りで哲学者の波多野一郎が1965年に出版した『イカの哲学』。学生時代からこの作品に注目していた中沢新一が、イカが人間とコミュニケーションとれたらという発想から本質的な意味での平和論を説く。~この本を読んだとき、平和論を超えた、この地球上に生息する生命体の一部として生きる「私たち」について考えさせられました。「イカの眼は地球の眼なのではないか」という不可解な問いに、すべてが詰まっていると感じました。

ISBN:978-4087204308 / 集英社 / 734円

 

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アーティスト・プロフィール

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ジョージ・イブラヒム

アルカサバ・シアター&シネマテークの創設者、ディレクター

1945年生まれ。若い頃から俳優としてのキャリアを積み、ヘブライ大学にて演劇を学んだ後、劇作家・演出家として活躍。代表作に『Ramzi Abu Al Majd』(1995年カルタゴ国際演劇祭、ベスト俳優賞受賞)、『Immigrant』(1999年カルタゴ国際演劇祭、ベスト演出家賞及びベスト衣裳賞受賞)など。これまでに『アライブ・フロム・パレスチナ‐占領下の物語‐』(2004年、2011年)、『壁-占領下の物語Ⅱ』(2005年)で来日。

03_artist02©Junya Suzuki

坂田ゆかり

演出家

1987年生まれ。幼少より作曲を始め、YAMAHA Junior Original Concertにて4度入選。東京藝術大学音楽環境創造科入学後、舞台の演出を学び、在学中に川崎市アートセンター『BOMBSONG』(2008年)を手がけるほか、利賀演劇人コンクール、フェスティバル/トーキョー「演劇/大学09春」に参加。同学科卒業後、舞台の技術スタッフとして働く傍ら、2012年から創作活動を再開した。

Me

現代芸術活動チーム

wah documentのメンバーである南川憲二と増井宏文が、荒神明香のアイデアを実現すべく2012年より活動を始める。瀬戸内国際芸術祭2013に参加。鑑賞者の「目」を道連れに、未だ見ぬ世界の果てへ直感的に意識を運ぶ作品を構想する。

写真左より ディレクター南川、アーティスト 荒神、 制作 増井

03_artist03b©Kazue Kawase

長島 確

ドラマトゥルク、翻訳家

1969年生まれ。日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、コンセプトの立案から上演テキストの編集・翻訳・構成まで、身体や声とともにあることばを幅広く扱う。F/T13に中野成樹と『四谷雑談集+四家の怪談』で参加。(改行なし)近年は『墨田区/豊島区/三宅島在住アトレウス家』、『長島確のつくりかた研究所』(東京アートポイント計画)など劇場外でのアートプロジェクトも主導。

キャスト・スタッフ

アーティスティック・ディレクター:

ジョージ・イブラヒム(アルカサバ・シアター)

演出:

坂田ゆかり

美術:

ドラマトゥルク:

長島 確

原作:

芥川龍之介「羅生門」「藪の中」

参考:

『羅生門』(脚本:黒澤 明、橋本 忍)、

『Rashomon- A Drama in Two Acts』 (Fay Kanin and Michael Kanin)

出演:

アディーブ・サファディ、アタ・ナーセル、ヘンリー・アンドラーウィス、フサーム・アル=アッザ、ムアイヤド・A・サマド、シャムス・アースィー、ヤスミーン・カダマーニー

照明デザイン

ムアッズ・ジュバ

選曲:

ザーヘル・ラシュマーウィ

音響:

相川 晶(有限会社サウンドウィーズ)

音響操作:

畠山慎一

振付:

酒井幸菜

衣裳:

藤谷香子(FAIFAI)

美術制作:

櫻井駿介

美術制作スタッフ:

牛山秋良、市川ヂュン、森屋充正、小幡友夏、比企恵里花、野地真隆、直林朋栄、吉田尚弘

技術監督:

寅川英司

技術監督アシスタント:

加藤由紀子

舞台監督:

佐藤豪

演出部:

大久保遼

美術コーディネート:

中村友美

照明コーディネート:

佐々木真喜子(株式会社ファクター)

字幕:

幕内 覚(舞台字幕/映像 まくうち)

アラビア語台本:

ジョージ・イブラヒム(アルカサバ・シアター)

翻訳・通訳:

橋本琴音、渡辺真帆

制作:

河合千佳、砂川史織

企画:

ジョージ・イブラヒム(アルカサバ・シアター)、フェスティバル/トーキョー

製作・主催:

フェスティバル/トーキョー

このプログラムについてのニュース

マップ

あうるすぽっと

東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F

TEL. 03-5391-0751

 

東京メトロ有楽町線「東池袋駅」6、7番出口より直結。
JR他「池袋駅」東口より徒歩10分。都電荒川線「東池袋四丁目駅」徒歩2分

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キャスト紹介by坂田ゆかり

チケット購入

一般前売開始:2014年9月28日(日)10:00より

先行割引販売:2014年9月20日(土)10:00~27日(土)19:00

8日間限定で、一般前売料金から30%OFF

 

料金:一般前売 自由席(整理番号つき) 3,500円(当日+500円)

一般前売 3500円
先行割引 2450円
ペア 3150円
5演目セット 2800円
3演目セット 2975円
学生 ※当日券共通。当日受付で要学生証提示 2300円
高校生 ※当日券共通。当日受付で要学生証または年齢確認可能な証明書の提示 1000円

取扱:

F/Tチケットセンター

東京芸術劇場ボックスオフィス、チケットぴあ[Pコード:560-977]、カンフェティ、あうるすぽっとチケットコール

 

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