北京出張!(その1)

10月1日から5日まで北京に行ってきました!
今回の主な目的は、3つのF/Tイベントを行うこと。
イベントは、北京で開催された交叉芸術祭(Crossing Festival)の一環として北京側からご招待をいただき実現しました。


交叉芸術祭は、F/T10主催演目のひとつ、『メモリー』のアーティスト生活舞踏工作室のウェン・ホイ(文慧)とウー・ウェングアン(呉文光)のふたりが主催しているインディペンデント・アートのフェスティバルです。

遅くなりましたが、北京出張の模様を5部仕立て+番外編でお届けしたいと思います!

私たちが北京に降り立った10月1日は中国の建国記念日にあたる「国慶節」。また、一週間のゴールデンウィークの初日でもあり、北京国際空港はとにかく人でごったがえしていました。残念ながら、北京初日はあいにくの曇り空。

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今回の滞在先である、ウェン・ホイさんとウー・ウェングアンさんの活動の拠点、草場地工作站(ツァオチャンディー・ワークステーション)へ向かいます。
草場地工作站は、空港から車で約10分のところにある草場地という地域にあり、ここ草場地はギャラリーやアーティストのアトリエが点在する地域としても有名です。
準備していただいたゲストルームには、私たち3名のベッドが用意されていました。

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また、草場地工作站で開催中の交叉芸術祭(Crossing Festival)のプログラムとパンフ、期間中12時のランチと18時の夕飯が無料でいただけるチケットも人数分用意されていました!

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草場地工作站には、ステージ、ライブラリー、事務所、食堂、ゲストルームの他に敷地中央には椅子とテーブルが置かれた庭もあります。

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数名の関係者にお会いしたあと、翌日開催するヴィジュアル・プレゼンテーションの打ち合わせのため798芸術区へ移動します。798芸術区は、今では北京観光のはずせないスポットにもなっており、中国現代アートの動向が分かる多数のギャラリーやアーティストのアトリエ、デザイン会社、出版社などが密集しています。その798芸術区に2008年に開館したIberia Center for Contemporary ArtがF/Tのヴィジュアル・プレゼンテーションの会場です。

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入り口で我らがプログラム・ディレクター相馬の写真入りのポスターを発見!

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Iberia Center for Contemporary Artのディレクター左靖さんと打ち合わせ。

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798芸術区にある「at cafe」にて遅いランチをいただきます。壁には、中国のアーティストの作品が飾られています。中国語の「拆那」Chai Naの発音と英語のChinaの発音が似ていること、また「拆那」は「あそこを壊せ」という意味があることから、相次ぐ建設ラッシュに沸く中国各地で立ち退きが強いられている現実をテーマに描かれた作品でもあります。

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夜は交叉芸術祭(Crossing Festival)にて、F/T10で上演する『メモリー』の第二章でもある新作『記憶2:飢餓』を鑑賞。上演時間はこちらも8時間!中国では、1959年から1961年の三年間大飢饉がありました。80年代生まれの若者が当時、飢饉の境地に立たされていた歴史の検証者でもある自身の祖父母や親族にカメラを向けインタビューをすることで、過去の記憶、教科書では知り得ない歴史に向き合います。ステージ上ではインタビュアーの若者たちが出演者として各自が感じた「記憶」を演じ、その横ではインタビュアーが撮影した「記憶」が上映されました。上演終了後、ディレクターのウー・ウェングアンさんと出演者たちによるポストパフォーマンストークもありました。

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その後、場所を食堂に移し、出演者、鑑賞者が交流できる場が設けられました。Singapore Arts FestivalのLOW Kee Hongさんたちの姿も。

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交流会は夜更けまで続いていました。
私たちは、翌日のプレゼンテーションに備えるため途中で退席し眠りにつきました。
10月2日の模様は、その2でお伝えします!お楽しみに!